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海外法人設立にかかる費用とは?相場比較とコストを抑える方法

2026 6/21
Overseas Expansion 海外展開 コンサルティング マーケティング Business Consulting
2026年6月21日

こんにちは!グローハイの海外進出サポートチームです。 海外進出を検討する際、「海外法人設立にはどのくらいの費用がかかるのか」「国によって費用はどれほど違うのか」と悩む企業は少なくありません。

海外法人設立の費用は、設立する国・地域、進出形態、事業内容、現地で必要な人員やオフィスの有無によって大きく変わります。登記費用だけを見て判断すると、設立後の会計・税務・法務対応や維持費を見落としてしまう可能性があります。

この記事では、海外法人設立にかかる主な費用の内訳、国・地域別の費用相場、設立後に発生するランニングコスト、コストを抑える方法を解説します。海外法人設立を検討する際の予算づくりや、進出国を比較する際の参考にしてください。

■グローハイでは海外オンライン展示会「VirtualExpo(ヴァーチャル・エキスポ)」の出展をサポートしています。

VirtualExpoは機械、建築、造船、医療、農機、航空の6分野における製造業のBtoB専門オンライン展示会です。

欧州や北米、南米、さらにはアジア、中東アフリカ等にもリーチ可能なオンラインによるビジネスマッチング・プラットフォームです。欧州バイヤーが半数以上を占めるVirtualExpoに出展することで、欧州を始めとする世界各国・地域への販路開拓が可能となります。

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目次

1. 海外法人設立にかかる費用とは?基本的な考え方

海外法人設立の費用は、単に会社を登記するための費用だけではありません。現地で事業を始め、継続して運営するための費用まで含めて考える必要があります。

法人登記にかかる政府手数料は、国や地域によっては比較的少額で済む場合があります。しかし、外国企業が現地法人を設立する場合は、専門家への依頼費用、登録住所、税務申告、銀行口座開設、ビザ取得などの費用が発生することがあります。

そのため、海外法人設立の費用を検討する際は、「設立時にかかる費用」と「設立後に継続してかかる費用」を分けて把握することが重要です。

1-1. 海外法人設立の費用は国や進出形態によって異なる

海外法人設立の費用は、国や進出形態によって大きく異なります。同じ「海外法人設立」でも、アメリカで法人を設立する場合と、シンガポールや東南アジアで設立する場合では、必要な手続きや専門家費用が変わります。

主に費用差が生まれる要因は、以下の通りです。

  • 設立する国・州・地域:登記費用、税制、規制、外資規制が異なる
  • 法人形態:株式会社、有限責任会社、支店、駐在員事務所などで手続きが異なる
  • 事業内容:許認可が必要な業種では追加費用が発生する
  • 現地人材の有無:採用、人件費、労務管理の費用が変わる
  • オフィスの有無:実オフィスかバーチャルオフィスかで費用が異なる
  • 専門家への依頼範囲:登記のみか、会計・税務・法務まで依頼するかで変わる

たとえば、ECやWebサービスのように小規模に始めやすい事業であれば、初期費用を比較的抑えられる場合があります。一方、製造業、医療機器、食品、金融関連などの分野では、許認可や規制対応が必要になり、費用が大きくなることがあります。

1-2. 初期費用とランニングコストを分けて考えることが重要

海外法人設立の費用を考える際は、初期費用とランニングコストを分けて整理することが重要です。

初期費用とは、法人設立時に一度発生する費用です。具体的には、登記費用、専門家への設立代行費用、定款作成、翻訳、銀行口座開設支援、初期のオフィス契約費用などが該当します。

一方、ランニングコストとは、法人設立後に継続して発生する費用です。会計・税務申告、登録住所、オフィス賃料、人件費、社会保険、法務対応、ライセンス更新費用などが含まれます。国・地域によっては、会社秘書役などの管理担当者に関する費用が必要になる場合もあります。

海外法人設立では、設立時の費用だけを比較してしまうと、後から想定以上の維持費が発生することがあります。特に、会計や税務申告は毎年必要になることが多いため、初年度だけでなく、2年目以降の費用も見込んでおくことが大切です。

2. 海外法人設立に必要な主な費用の内訳

海外法人設立に必要な費用は、大きく分けると「登記・手続き費用」「専門家費用」「拠点関連費用」「税務・会計費用」「銀行口座やビザ関連費用」に整理できます。

ここでは、それぞれの費用項目について解説します。

2-1. 法人登記・設立手続きにかかる費用

法人登記・設立手続きにかかる費用は、海外法人設立の基本となる費用です。国や地域によって、政府に支払う登録手数料や申請費用が異なります。

たとえば、会社名の予約、法人登録、定款の提出、登記証明書の取得などに費用がかかることがあります。国によっては、資本金額に応じて登録費用が変わるケースもあります。

ただし、政府手数料そのものは比較的少額でも、外国企業が手続きを行う場合は、現地代理人や専門家を通じて申請することが一般的です。そのため、実際の設立費用は、登記手数料だけでなく代行費用も含めて考える必要があります。

2-2. 現地専門家への相談・代行費用

海外法人設立では、現地の法律、税制、商習慣を理解した専門家のサポートが必要になることがあります。主な依頼先には、弁護士、会計士、税理士、会社設立代行会社、コンサルティング会社などがあります。

専門家への依頼費用は、対応範囲によって変わります。法人登記のみを依頼する場合と、設立前の市場調査、税務設計、契約書作成、銀行口座開設、ビザ取得まで依頼する場合では、費用に差が出ます。

費用を抑えたい場合でも、すべてを自社で進めるのはリスクがあります。特に、外資規制、税務申告、雇用契約、許認可が関わる場合は、専門家に確認することで、後のトラブルを防ぎやすくなります。

2-3. オフィス・住所登録にかかる費用

海外法人設立では、現地の登録住所が必要になることがあります。実際にオフィスを借りる場合もあれば、バーチャルオフィスや登録住所サービスを利用する場合もあります。

実オフィスを構える場合は、賃料、保証金、内装費、通信費、備品購入費などが発生します。一方、バーチャルオフィスや登録住所サービスを利用する場合は、月額または年額で比較的低コストに抑えられることがあります。

ただし、国や業種によっては、実体のあるオフィスが求められる場合もあります。銀行口座開設やビザ取得の際に、実際の事業拠点があるか確認されることもあるため、費用だけでなく実務上の要件も確認しておく必要があります。

2-4. 税務・会計・法務対応にかかる費用

海外法人設立後は、現地の税務・会計・法務対応が必要になります。法人税の申告、決算書の作成、年次報告、給与計算、監査対応などが発生する場合があります。

特に注意したいのは、日本本社との取引がある場合です。親子会社間取引、移転価格税制、配当、ロイヤリティ、役務提供などが関係する場合、税務上の整理が複雑になることがあります。

また、契約書、雇用契約、利用規約、プライバシーポリシーなどを現地法に合わせて整備する必要がある場合もあります。設立時だけでなく、運営段階で継続的に専門家費用が発生する点を見込んでおきましょう。

2-5. 銀行口座開設やビザ取得に関連する費用

海外法人設立では、銀行口座開設やビザ取得に関連する費用も発生することがあります。法人登記が完了しても、銀行口座が開設できなければ、現地での取引や支払いが滞る可能性があります。

近年は、マネーロンダリング対策や本人確認の強化により、外国企業の銀行口座開設に時間がかかることがあります。事業内容、株主構成、資金の流れ、実体のある拠点の有無などを確認されることもあります。

また、日本から役員や社員を派遣する場合は、就労ビザや滞在許可が必要になるケースがあります。ビザ取得には、申請費用、翻訳費用、書類作成費用、専門家への依頼費用などがかかることがあります。

3. 海外法人設立の費用相場を国・地域別に比較

海外法人設立の費用相場は、国・地域によって大きく異なります。ここでは、代表的な国・地域ごとの特徴を整理します。

なお、以下の費用は、公的な登記手数料だけでなく、現地専門家への相談・設立代行・登録住所・初期の会計税務対応などを含めた場合の概算です。実際の費用は、事業内容、法人形態、依頼する専門家、為替レート、必要な許認可によって変わります。

国・地域公的手数料の考え方専門家費用などを含む初期費用の目安特徴
アメリカ州や法人形態によって異なる数十万円〜100万円以上州によって登記費用、年次手数料、税務上の扱いが異なる
ヨーロッパ国ごとに登記制度や会計ルールが異なる数十万円〜200万円以上税制・労務・個人情報保護などの規制確認が必要
シンガポール会社名申請や法人登録の政府手数料がある数十万円〜100万円程度会社秘書役、登録住所、年次申告などの維持費も確認が必要
タイ外資規制や最低資本、許認可の確認が重要数十万円〜150万円以上業種や出資比率によって必要な手続きが変わりやすい
ベトナム投資登録や企業登録、業種規制の確認が重要数十万円〜150万円以上事業内容やライセンスの有無によって期間・費用が変わる

3-1. アメリカで海外法人設立を行う場合の費用相場

アメリカで海外法人設立を行う場合、費用は設立する州によって異なります。デラウェア州、カリフォルニア州、ニューヨーク州など、州ごとに登記費用、年次手数料、税務上の取り扱いが変わります。

初期費用の目安としては、登記費用、登録代理人費用、専門家費用を含めて、数十万円から100万円以上になることがあります。シンプルな法人設立であれば比較的低コストで始められる場合もありますが、税務設計や契約書作成まで含めると費用は上がります。

アメリカでは、州ごとの制度差が大きいため、「どの州で設立するか」を慎重に検討することが重要です。単に登記費用が安い州を選ぶのではなく、事業を行う州、税務、銀行口座、取引先からの信用も含めて判断する必要があります。

3-2. ヨーロッパで海外法人設立を行う場合の費用相場

ヨーロッパで海外法人設立を行う場合、国ごとに費用や手続きが大きく異なります。イギリス、ドイツ、フランス、オランダ、エストニアなど、それぞれ会社法、税制、会計ルール、雇用規制が異なります。

初期費用の目安としては、専門家費用や初期の会計・法務対応を含めて、数十万円から200万円以上になることがあります。国によってはオンラインで比較的簡単に会社設立ができる場合もありますが、現地で雇用や営業活動を行う場合は、税務・労務・法務対応が複雑になることがあります。

ヨーロッパでは、個人情報保護、消費者保護、労働法などの規制にも注意が必要です。ECやWebサービスで進出する場合でも、現地の規制に対応するための専門家費用を見込んでおくと安心です。

3-3. シンガポールで海外法人設立を行う場合の費用相場

シンガポールで海外法人設立を行う場合、政府に支払う会社名申請や法人登録の費用に加えて、会社秘書役、登録住所、会計・税務対応などの費用が発生します。

初期費用の目安としては、専門家への依頼費用や初期の管理費用を含めて、数十万円から100万円程度を見込むケースがあります。依頼するサービス内容によっては、会社設立、会社秘書役、登録住所、銀行口座開設支援がセットになっていることもあります。

シンガポールは、制度の透明性やビジネス環境の面から、海外法人設立先として検討されやすい国の一つです。一方で、設立後の年次申告や税務対応は継続的に必要です。初期費用だけでなく、年間維持費も含めて比較しましょう。

3-4. タイで海外法人設立を行う場合の費用相場

タイで海外法人設立を行う場合、費用は外資規制、事業内容、出資比率、許認可の有無によって変わります。外国企業に該当する場合は、最低資本や外国人事業法上の規制を確認する必要があります。

初期費用の目安としては、専門家への依頼費用や許認可対応を含めて、数十万円から150万円以上になることがあります。特に、製造業、販売業、サービス業などでは、業種によって必要な手続きが異なるため注意が必要です。

タイでは、現地パートナーの有無や出資比率によって、進め方が変わることがあります。登記費用だけでなく、事業開始までに必要なライセンス、労務、税務、会計対応まで含めて確認しましょう。

3-5. ベトナムで海外法人設立を行う場合の費用相場

ベトナムで海外法人設立を行う場合、投資登録や企業登録、業種ごとの条件確認が必要になることがあります。事業内容によっては、追加のライセンスや当局確認が必要になる場合もあります。

初期費用の目安としては、専門家への依頼費用や各種申請対応を含めて、数十万円から150万円以上になることがあります。ただし、具体的な費用は、業種、出資形態、拠点の場所、必要な許認可によって大きく変動します。

ベトナムでは、市場成長性や人件費の面に注目されることがありますが、設立手続きや許認可には時間がかかる場合があります。費用だけでなく、事業開始までのスケジュールも合わせて確認することが大切です。

4. 海外法人設立後に発生するランニングコスト

海外法人設立では、設立後に発生するランニングコストを見落とさないことが重要です。法人を維持するには、毎年一定の費用が発生することがあります。

ランニングコストを正確に把握していないと、設立後に資金計画が崩れる可能性があります。特に、売上が安定するまでに時間がかかる事業では、少なくとも1〜2年分の維持費を見込んでおくことが望ましいです。

4-1. 会計・税務申告にかかる年間費用

海外法人設立後は、現地の会計・税務申告にかかる年間費用が発生します。決算書の作成、法人税申告、年次報告、給与計算、消費税や付加価値税に相当する税金の申告などが必要になることがあります。

費用は、取引量、従業員数、会計処理の複雑さによって変わります。取引が少ない法人であれば比較的低コストで済むこともありますが、親子会社間取引や複数国にまたがる取引がある場合は、専門的な税務対応が必要です。

会計・税務費用は毎年発生するため、海外法人設立の予算を立てる際には必ず含めておきましょう。

4-2. 現地オフィスや人件費にかかるコスト

現地で営業活動や採用を行う場合、オフィス費用や人件費が大きなコストになります。オフィス賃料、共益費、通信費、備品費、採用費、給与、社会保険、福利厚生などを考える必要があります。

特に人件費は、国や都市によって大きく異なります。給与水準だけでなく、社会保険料、雇用契約、解雇規制、労働時間管理なども確認が必要です。

最初から大きなオフィスを構えると、固定費が重くなります。初期段階では、コワーキングスペースや小規模オフィスを活用し、事業の進捗に合わせて拡大する方法もあります。

4-3. 法人維持・更新手続きに必要な費用

海外法人設立後は、法人を維持するための更新手続きや年次報告が必要になることがあります。国によっては、年次申告、登録住所の維持、会社秘書役などの管理担当者、ライセンス更新などが求められます。

これらの手続きを怠ると、罰金や法人資格の停止につながる可能性があります。特に、現地に担当者がいない場合は、期限管理が難しくなりやすいため注意が必要です。

設立時には見えにくい費用ですが、法人を維持する限り継続して発生することがあります。設立前に、年間の維持費を専門家に確認しておきましょう。

5. 海外法人設立の費用を抑える方法

海外法人設立の費用を抑えるには、単に安い国や安い代行会社を選ぶのではなく、自社の目的に合った進出方法を選ぶことが重要です。

不要なコストを抑えながらリスクを減らすためには、進出目的、事業規模、現地で必要な機能を整理したうえで、段階的に進めることが有効です。

5-1. 進出目的に合った国・地域を選ぶ

海外法人設立の費用を抑えるには、進出目的に合った国・地域を選ぶことが重要です。登記費用が安い国でも、自社の事業に合わなければ、後から余計なコストが発生する可能性があります。

たとえば、販売拠点を作りたいのか、製造拠点を持ちたいのか、資金調達をしやすくしたいのか、税務上の整理をしたいのかによって、適した国は変わります。

進出国を選ぶ際は、以下の点を比較しましょう。

  • 市場規模:自社の商品・サービスに需要があるか
  • 規制:外資規制や許認可が厳しくないか
  • 税制:法人税や取引税の負担はどの程度か
  • 人材:現地で必要な人材を採用しやすいか
  • 商習慣:営業や契約の進め方が自社に合うか
  • 維持費:会計・税務・法務コストが現実的か

費用だけでなく、事業の可能性と運営のしやすさを含めて判断することが大切です。

5-2. 最初から大きな拠点を持たずにスモールスタートする

海外法人設立の費用を抑えるには、最初から大きな拠点を持たずにスモールスタートする方法があります。市場検証が十分でない段階で大きな投資をすると、売上が伸びなかった場合に固定費が負担になります。

たとえば、最初は現地パートナーとの提携、販売代理店の活用、越境EC、テストマーケティングなどから始める方法があります。そのうえで、一定の売上や需要が見えてから現地法人を設立する選択肢もあります。

海外法人設立は、海外進出の手段の一つです。必ずしも最初の段階で法人を設立する必要があるとは限りません。目的に応じて、支店、駐在員事務所、代理店契約、業務委託なども比較しましょう。

5-3. 現地専門家や支援会社を活用して無駄なコストを防ぐ

専門家費用はコストに見えますが、結果的に無駄な出費を防ぐ役割があります。海外法人設立では、現地法規制や税務を十分に確認しないまま進めると、後から修正費用や罰金が発生する可能性があります。

たとえば、法人形態を誤って選んだ場合、税務負担や撤退手続きが想定より重くなることがあります。また、必要な許認可を確認せずに事業を始めると、営業開始が遅れることもあります。

現地専門家や支援会社を活用する際は、料金の安さだけでなく、対応範囲を確認することが重要です。登記だけを代行するのか、会計・税務・法務・銀行口座開設まで支援するのかを比較しましょう。

5-4. 補助金・助成金・公的支援制度を確認する

海外法人設立の費用を抑える方法として、補助金・助成金・公的支援制度の活用も考えられます。日本国内では、海外進出を支援する制度や、展示会出展、専門家相談、調査費用を支援する制度が設けられることがあります。

ただし、補助金や助成金は、対象経費、申請時期、採択条件が決まっています。法人設立費そのものが対象になるとは限らず、市場調査、展示会出展、専門家活用などが対象になる場合もあります。

また、申請には事業計画書や見積書、実績報告が必要になることがあります。活用を検討する場合は、海外法人設立の計画段階から早めに情報収集を行いましょう。

6. 海外法人設立の費用で注意すべきポイント

海外法人設立の費用を検討する際は、安さだけで判断しないことが重要です。初期費用を抑えられても、設立後の維持費やリスク対応で結果的に高くなる場合があります。

ここでは、費用面で特に注意したいポイントを解説します。

6-1. 安さだけで国や代行会社を選ばない

海外法人設立では、安さだけで国や代行会社を選ばないようにしましょう。登記費用が安くても、自社の事業に合わない国を選ぶと、営業、採用、税務、銀行口座開設で苦労する可能性があります。

また、代行会社によっては、基本料金に含まれる範囲が限られていることがあります。見積もりを確認する際は、以下の点をチェックしましょう。

  • 登記費用は含まれているか
  • 登録住所や管理担当者の費用は含まれているか
  • 銀行口座開設支援は含まれているか
  • 会計・税務申告の費用は別料金か
  • 許認可やビザ取得の支援は可能か
  • 追加費用が発生する条件は何か

表面的な金額だけで比較せず、実際に必要なサービスが含まれているかを確認することが大切です。

6-2. 設立後の維持費まで含めて予算を立てる

海外法人設立では、設立後の維持費まで含めて予算を立てる必要があります。設立費用だけを見て進めると、年次申告、会計、税務、登録住所、人件費などの支出で資金計画が崩れることがあります。

特に、海外法人は売上が安定するまでに時間がかかることがあります。そのため、設立初年度だけでなく、少なくとも数年単位で資金計画を立てることが望ましいです。

予算を作る際は、以下のように整理するとわかりやすくなります。

  • 初期費用:登記、専門家、オフィス契約、銀行口座開設
  • 固定費:登録住所、会計、税務、管理担当者、オフィス賃料
  • 変動費:人件費、広告費、出張費、翻訳費、営業費
  • 予備費:許認可、法務相談、制度変更への対応

予備費をあらかじめ確保しておくことで、想定外の支出にも対応しやすくなります。

6-3. 税制・規制・撤退コストも事前に確認する

海外法人設立では、税制・規制・撤退コストも事前に確認しておく必要があります。法人を設立することは比較的簡単でも、撤退や清算には時間と費用がかかる場合があります。

たとえば、現地で従業員を雇用している場合、解雇手続きや退職金、社会保険の精算が必要になることがあります。また、税務申告や監査が完了しないと、法人を閉鎖できない場合もあります。

さらに、外資規制や業種ごとの許認可を確認せずに設立すると、想定していた事業ができない可能性もあります。設立前には、進出だけでなく、運営・拡大・撤退まで含めて検討することが重要です。

7. 海外法人設立前に確認したい費用チェックリスト

海外法人設立の費用を見積もる際は、必要な項目を一覧化して確認すると抜け漏れを防ぎやすくなります。以下の項目を事前に整理しておきましょう。

  • 登記・設立費用:政府手数料、法人登録、定款作成、翻訳など
  • 専門家費用:弁護士、会計士、税理士、設立代行会社への依頼費用
  • 登録住所・オフィス費用:登録住所、バーチャルオフィス、実オフィス賃料
  • 会計・税務費用:決算、税務申告、年次報告、給与計算など
  • 銀行口座関連費用:口座開設支援、必要書類の作成、翻訳など
  • ビザ・労務関連費用:就労ビザ、雇用契約、社会保険、給与計算など
  • 許認可費用:業種別ライセンス、当局申請、更新手続きなど
  • 撤退・清算費用:法人閉鎖、税務精算、契約解消、従業員対応など

このように項目ごとに分けて確認すると、設立費用だけでなく、設立後の維持費や想定外の支出も把握しやすくなります。

8. まとめ|海外法人設立の費用は相場比較と事前準備が重要

海外法人設立の費用は、国・地域、法人形態、事業内容、専門家への依頼範囲によって大きく変わります。登記費用だけを見れば低コストに見える場合でも、実際には会計・税務・法務、登録住所、銀行口座開設、ビザ取得、法人維持費などが発生します。

海外法人設立の費用を正しく把握するには、初期費用とランニングコストを分けて整理することが重要です。また、安さだけで国や代行会社を選ぶのではなく、自社の進出目的や事業計画に合っているかを確認する必要があります。

海外法人設立を検討している場合は、まず進出目的、候補国、必要な機能、初年度予算を整理することから始めるのがおすすめです。そのうえで、現地に詳しい専門家や海外進出支援会社に相談することで、無駄なコストを抑えながら現実的な進出計画を立てやすくなります。

グローハイのサービス詳細については、こちらのリンクをご覧ください: https://glohai.com/

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