こんにちは!グローハイの海外進出サポートチームです。
私たちは、海外進出を目指す日本企業のサポートを行っており、日々世界各地のビジネス環境や消費トレンドと向き合っています。
その中でも近年特に注目しているのが、「日本食」に対する海外の関心の高まりです。寿司や天ぷらなどの定番メニューはすでに多くの国で浸透していますが、実は今、寿司に続く「次世代の日本食」に注目が集まっているのをご存じでしょうか?
本記事では、なぜ寿司以外の日本食が今、世界中で人気を集めているのか、その背景や理由を読み解きながら、実際に海外でブームになっている注目の和食メニュー5選をご紹介します。
飲食業界や食材関連ビジネスに携わる方はもちろん、海外の食文化に関心がある方にとっても、今後のヒントになる内容をお届けします。
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目次
第1章:寿司の次に注目される日本食とは?
- 世界中で愛される寿司の存在
- なぜ「次の日本食」が求められているのか?
- 海外フードトレンドと日本食の新しい関係
第2章:今、海外で人気急上昇中の“次世代日本食”5選
- ラーメン|世界中で定着する「日本のソウルフード」
- たこ焼き・お好み焼き|屋台グルメがイベントで人気
- 和牛|高級志向の市場でブランド化
- だし文化|健康志向・ビーガン対応で注目
- 抹茶スイーツ|スイーツ市場での和の台頭
第3章:なぜこれらの日本食が海外で受け入れられているのか?
- 各国の食文化との相性
- SNS映え・ヘルシー志向との親和性
- ローカライズ戦略とマーケティングの工夫
終わりに:日本食の可能性は寿司だけじゃない
- 次なるヒットの兆し
- 日本食ブランドが世界で成功するために
- 食文化としての日本の魅力をどう広めていくか
第1章:寿司の次に注目される日本食とは?
世界中で愛される寿司の存在
寿司は、今や世界中で最もよく知られている日本食の一つです。特にアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどでは、日本料理レストランの定番メニューとして広く受け入れられており、「SUSHI」はもはや世界共通語とも言える存在です。
背景には、「見た目の美しさ」「ヘルシーさ」「グルテンフリー」などの理由があり、多くの人にとって寿司は“健康で洗練された料理”として認識されています。さらに、ロール寿司やベジタリアン寿司など、各国でのアレンジも進み、現地の食文化に柔軟に対応してきた点も人気の継続につながっています。
とはいえ、ここ数年で「寿司以外の日本食」への注目も確実に高まってきています。
なぜ「次の日本食」が求められているのか?
寿司はすでにある程度“定着”しており、新鮮さや目新しさという面では限界があります。多くの海外消費者、特に食に関心の高い層やグルメ層は、「もっと違う日本の味を知りたい」と感じ始めているのです。
また、寿司は基本的に「生魚」を使うため、宗教的な理由や食習慣の違いから、食べられない人も一定数存在します。そのため、加熱調理された日本食や、ベジタリアン・ビーガン対応の和食が新たな選択肢として注目されています。
海外フードトレンドと日本食の新しい関係
近年の海外フードトレンドでは、「健康志向」「サステナビリティ」「ヴィーガン・プラントベース」「発酵食品」「グルテンフリー」などが大きなテーマとなっています。こうした流れの中で、日本食が持つ特徴——たとえば「だし文化」「発酵食品(味噌・醤油)」「少量多品目」「自然な素材の味」など——は、海外の食文化や健康ニーズと非常に高い親和性を示しています。
また、インスタグラムやTikTokを中心としたビジュアルSNSの普及により、「見た目が美しい」「食べ方がユニーク」といった日本食の魅力も広く共有されるようになりました。ラーメンの湯気、たこ焼きの鉄板音、抹茶スイーツの美しい緑など、視覚的なインパクトもトレンドの一部として機能しています。
このように、日本食は単なる「異国料理」ではなく、世界のフードトレンドと融合・共鳴しながら進化を続ける存在になっているのです。
第2章:今、海外で人気急上昇中の“次世代日本食”5選
寿司の人気が世界中で定着する一方で、近年は寿司以外の日本食にも注目が集まっています。ここでは、実際に海外で人気が高まっている日本食の代表例を5つ紹介します。
1. ラーメン|世界中で定着する「日本のソウルフード」
ラーメンは今や、アメリカ、カナダ、フランス、オーストラリアなど世界中に専門店が存在し、日本と変わらないクオリティのラーメンを提供する店舗も少なくありません。とくにニューヨークやロンドン、パリなどの都市部では「一蘭」「一風堂」など日本の有名チェーンが進出し、現地のラーメンブームを牽引しています。
また、現地の味覚に合わせたアレンジ(ヴィーガンラーメン、グルテンフリー麺など)も登場し、健康志向の消費者にも支持されています。ラーメンは「カジュアル」「カスタマイズしやすい」「SNS映え」という点で、海外展開に非常に適した日本食と言えるでしょう。
2. たこ焼き・お好み焼き|屋台グルメがイベントで人気
関西発祥のたこ焼きやお好み焼きといった「屋台グルメ」は、日本の食文化のカジュアルさや親しみやすさを象徴する存在です。海外では、アジア系フードフェスや夜市、ポップアップイベントなどで提供されることが多く、その場で焼くライブ感や香ばしい匂いが人を集めます。
特にたこ焼きは「外カリ・中トロ」という食感がユニークで、外国人にとっては新鮮な体験。お好み焼きは「和風パンケーキ」と紹介されることもあり、ベジタリアン向けの具材アレンジも可能なため、ヨーロッパなどで注目されています。
3. 和牛|高級志向の市場でブランド化
近年、アメリカや香港、シンガポール、ドバイなどの高級レストラン市場において、和牛は「日本ブランド」として高く評価されています。中でも「神戸牛」「松阪牛」といった銘柄牛は、1人前で数万円を超える価格で提供されることもあります。
和牛の特徴である「霜降り」や柔らかさ、旨味は、他国のビーフと一線を画しており、料理人たちからも評価が高いです。和牛輸出の拡大も進んでおり、農林水産省によると2023年には過去最高の輸出額を記録しています(農林水産省『消費動向(消費構成)』:https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/tikusan/attach/pdf/241023-22.pdf?utm_source=chatgpt.com)。日本の畜産技術や飼育管理もブランド価値の一部として浸透しています。
4. だし文化|健康志向・ビーガン対応で注目
「だし」は、昆布・かつお節・干し椎茸などから取る日本独自のうま味文化であり、海外では近年この「UMAMI」が注目されています。特にグルテンフリーや減塩志向が強まる中で、「調味料としてのだし」はヘルシーな味付けの手段として受け入れられています。
また、かつお節を使わずに昆布や椎茸など植物性素材で作ったヴィーガンだしも登場しており、欧米のビーガンレストランでも利用され始めています。「MSG(化学調味料)を使わない自然なうま味」という点が差別化のポイントになっています。
5. 抹茶スイーツ|スイーツ市場での和の台頭
抹茶は、アメリカや韓国、フランスをはじめとした多くの国で「ヘルシーなスーパーフード」として人気を集めています。特にカフェ文化が発達した都市では、抹茶ラテ、抹茶ケーキ、抹茶アイス、抹茶ティラミスなどが定番商品として定着しつつあります。
抹茶の持つ「渋み」や「色の美しさ」は、他のスイーツにはない個性であり、インスタグラムやTikTokでも“映える素材”として注目されています。こうしたSNSでの拡散が後押しとなり、若年層を中心に日常的に抹茶スイーツを楽しむ文化が広がっています。
また、韓国や台湾の人気スイーツブランドが抹茶専門メニューを展開するなど、アジア発の抹茶ブームが逆輸入的に欧米へ波及しているのも近年の特徴です。
さらに、アメリカなど一部地域ではその人気が急上昇しすぎた結果、高品質な抹茶が品薄になる事態も起きています。2024年には、京都の老舗茶舗「丸久小山園」や「一保堂茶舗」などが一部商品の出荷を制限するほど注文が集中し、アメリカやヨーロッパのカフェでは「希望のグレードの抹茶が入手できない」といった声も聞かれています。
このように、抹茶はもはや一過性のブームではなく、健康志向・ビジュアル性・文化的価値を兼ね備えた日本発のグローバル素材として、スイーツ市場で確固たる地位を築きつつあります。
こうした世界的な抹茶人気の高まりを背景に、海外展開を進める日本企業も増えています。
たとえば京都宇治に本拠を置くヤマサン株式会社は、高品質な抹茶や日本茶の輸出に力を入れ、アメリカ市場を中心にブランド認知を広げています。
現地ターゲットに合わせた商品設計・サイトデザインに加え、Google広告をはじめとする販促施策を実施した結果、海外からのお問い合わせは約25倍に増加。卸売商談の確約率も大幅に向上し、ビジネス成果に直結しています。
また、Taggerを活用したインフルエンサーマーケティング支援では、ヤマサンブランドへの自然な認知と購買行動の導線を設計。新たな販路開拓につながり、海外展開のさらなる加速を後押ししています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【事例インタビュー】 海外のお問合せが25倍に!ヤマサン様のWebマーケティング支援:https://glohai.com/blog/4396
第3章:なぜこれらの日本食が海外で受け入れられているのか?
各国の食文化との相性
まず、日本食は多くの国の食文化と相性が良いという点が大きな強みです。
たとえば、アメリカやカナダでは「カジュアルに楽しめる多国籍料理」が定着しており、ラーメンやたこ焼きのような日本のストリートフードは受け入れられやすい土壌があります。また、フランスやイタリアなど食文化が成熟した国々では、素材を活かす日本の調理法が評価され、「だし」や「和牛」のようにシンプルだが奥深い味わいが共感を呼んでいます。
さらに、肉や油を多用しない日本食のバランスの良さは、アジアや欧米の健康志向の人々からも高い評価を得ています。
SNS映え・ヘルシー志向との親和性
近年の飲食トレンドに欠かせないのが、「SNS映え」と「健康志向」です。
ラーメンの湯気、たこ焼きの焼き上がり、抹茶の鮮やかな緑といったビジュアル的な魅力は、InstagramやTikTokなどで広くシェアされ、日本食の拡散を後押ししています。とくに抹茶スイーツは「おしゃれで健康的」というイメージから、若年層の間で人気が高まり、カフェの定番メニューにもなっています。
加えて、日本食は低脂肪・低糖質・高タンパクなメニューが多いため、欧米で増加するダイエット志向・ビーガン・グルテンフリーなどのニーズにも適応しやすく、幅広い層に支持されています。
ローカライズ戦略とマーケティングの工夫
もうひとつの鍵は、現地の味覚や習慣に合わせた「ローカライズ」の工夫です。
たとえば、アメリカでは豚骨ラーメンにチーズをトッピングしたり、ベジタリアン向けに動物性だしを使わないスープを提供したりするなど、日本とは異なるアプローチでメニューが展開されています。たこ焼きやお好み焼きも、具材をアレンジして現地の好みに合わせて提供するケースが増えています。
ローカライズについてはこちらの記事をご覧ください。
「海外進出を成功に導く「ローカライズ」とは?概要とメリットをわかりやすく解説」:https://glohai.com/blog/4192
また、日本ブランドが現地パートナーと組みながら、SNS広告、ポップアップイベント、アニメ文化との連動など多様なマーケティング手法を活用していることも、認知度向上に大きく貢献しています。
こうした柔軟な対応が、日本食を単なる「エキゾチックな料理」から「日常の選択肢」へと変えているのです。
終わりに:日本食の可能性は寿司だけじゃない
寿司が世界中に広まった今、ラーメンや和牛、たこ焼き、抹茶スイーツなど、寿司に続く“次の日本食”への関心が高まっています。こうした広がりの背景には、各国の食文化との相性の良さや、健康志向・サステナビリティへの関心、SNSによる視覚的な広がりが挙げられます。
また、日本食はそのままの形で提供されるだけでなく、現地の文化や嗜好に合わせて柔軟にローカライズされ、日常に自然と取り入れられている点も注目すべきポイントです。
このような流れは、日本企業にとっても大きなビジネスチャンスです。飲食ブランドはもちろん、食材・調味料・加工品・調理器具などを扱う企業にとっても、日本食の広がりは世界市場での成長のきっかけとなるでしょう。
グローハイでは、こうしたチャンスを活かすために、海外の市場調査、SNS・インフルエンサーマーケティング、Web広告などのマーケティング戦略の構築やバーチャル展示会への出展など、手厚い海外進出サポートを提供しております。
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