コロナウイルスの感染拡大により、「オンライン」や「デジタル」に注目が集まっています。企業は、オンライン環境でデジタルを活用し、顧客との良好な接点を保つことが求められています。故に、より注目されているのが「デジタルマーケティング」です。
デジタルマーケティングを100%駆使することで、企業はあらゆるデジタルデータやタッチポイントを活用することができます。一方で、変化の激しいテクノロジーの世界では、トレンドも常に変化していますので、常に最新のテクノロジーを把握しておく必要があります。では、注目すべきトレンドとは何でしょうか?今回は、世界的に最新のテクノロジーがいち早く用いられている米国のデジタルマーケティングの最新動向をご紹介します。
米国におけるデジタルマーケティングの今後の動向
スマートデバイスが顧客に普及したことが、デジタルマーケティングの原動力になっていると言っても過言ではありません。企業の顧客とのタッチポイントが増え、つながることができるチャンネルが増えています。そのつながりを強化するために、検索エンジン、ソーシャルメディア、デジタル広告、AIなどの活用を検討すべきです。
① 音声検索の普及
音声検索は、音声対応とも呼ばれ、ユーザーが音声コマンドを使ってインターネットや企業のウェブサイト、アプリなどを検索することができます。研究者は、2020年にはインターネット検索の半数以上が音声によるものになると予測しています。現在までに、スマートフォンユーザーの60%以上が、今年少なくとも1回音声検索を利用しています。その結果、2020年のビジネス成長のための最善の戦略の1つは、コンテンツを適応させ、FAQ(よくある質問)やよくある検索に答える情報をウェブサイトで作成することです。ロングテール用語やフルフレーズを検索させることが、コンテンツを作成し最適化する企業にとって最良の方法となるでしょう。
② ソーシャルメディアでのハッシュタグや絵文字の効果の高まり
ハッシュタグや絵文字はデジタル広告にも使われています。そして、ハッシュタグや絵文字は、ソーシャル広告の定番です。絵文字を使うと、Twitterでは25%以上、Facebookでは60%近く利用者の関与が高まるという調査結果も出ています。
③ AIの活用
2020年のデジタルマーケティングのトレンドとして、AIの活用を挙げることができます。現在のマーケティングでは、企業は似たようなマーケティング戦略を踏襲するのではなく、顧客に合わせたマーケティング戦略をとることが求められています。企業はAIを活用することで、消費者それぞれにあった体験を提供できます。
AIマーケティングは、食品・飲料業界だけでなく、ライフサイエンスやヘルスケアの分野でも活用されています。フードサービスでは、商品の最適な配送時間を予測するためにAIを活用することもできます。
検索エンジンの活用、ソーシャルメディアを活用したマーケティング、そしてAIなどの新しいインターフェースを活用することで、テクノロジートレンドに合わせたデジタルマーケティングが可能になります。米国のトレンドをいち早く読み取り、マーケティング戦略を立てることが求められます。