近年注目されている海外ものづくり補助金は一体どう使えば効果的なの?
こんなお悩みありませんか?
- 補助金を活用したいけど色んな種類があってどれがいいのかわからない。
- 国内事業だけでなく、海外に向けた事業にも補助金があるの?
- どんな補助金なら自社の事業にも適応されるの? など
この記事では、海外進出したいとお考えの方に活用していただけるものづくり補助金の概要をお伝えします。この記事を読めば、補助金の採択率が向上したり、良い事業計画を立案しやすくなります。
目次
- ものづくり補助金とは
- 海外進出に活用できるものづくり補助金とは
- グローバル市場開拓の4つの補助金区分
1.ものづくり補助金とは
ものづくり補助金とは、中小企業庁が資金を出し全国中小企業団体中央会を通して、中小企業の事業を支援する取り組みです。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と言います。現在(令和5年4月22日)時点で、15次締切分の公募が可能です。締切は、令和5年7月28日17時です。
2. 海外進出に活用できるものづくり補助金とは
グローバル市場開拓用の補助金制度が存在する
ものづくり補助金の種類の中に、グローバル市場開拓というカテゴリーがあります。近年海外進出をしたいと考える中小企業が増加していることを背景に、このグローバル市場開拓を目的とした事業支援を行っています。各都道府県の中小企業団体中央会を事務局に活用して、グローバル展開型のものづくり補助金として多くの中小企業の海外ビジネスの発展を後押ししています。
また、海外進出の際に活用できるものづくり補助金には3つの特徴があります。
①補助金の上限額が3,000万円(下限は1,000万円)
②事業実施期間が12か月以内(一般型は10カ月)
③4つの型のうち1つを選択する
続いて、4つの型についてご紹介します。
3. グローバル市場開拓の4つの類型
海外直接投資
企業のグローバルな製品・サービスの開発/提供体制を整えるサポートをします。現地に企業の製品やサービスを供給できるように工場や設備、支店などの仕組みづくりを目的とする企業が該当します。
海外市場開拓(JAPANブランド)
日本国内のブランドを世界市場に拡散することを目的に、国内で製造した製品を海外で販売する企業にぴったりの補助金制度です。注意としては、国内で製造された製品の1/2以上が海外の販売先向けであることが条件になります。
インバウンド市場開拓
日本国内での事業展開を対象とし、そのサービスや製品の1/2以上が訪日外国人を販売先にしている事業が該当します。観光客などの方々をターゲットにしている事業を行っている企業にぴったりの補助金です。海外のインフルエンサーを活用したマーケティング事業とも相性がいいのではないでしょうか。
パートナーシップ
海外事業社や外国の法人とパートナーシップを結び、共同研究や共同開発を行う事業展開をする際に活用できる補助金区分です。この事業の成果物の権利が一部でも帰属する形の契約を結ぶ企業に該当します。
4. 採択事例5つご紹介
IT業界 – ソフトウェア開発企業
このIT企業は、海外市場での展開を目指し、多言語対応のソフトウェアを開発するための補助金を活用しました。補助金は、ソフトウェアの翻訳や地域特有のカスタマイズに費用を充てるために使用されました。
補助金を活用したことで、ソフトウェアの多言語対応が進み、新たな国際市場への展開が可能となりました。特定の地域での需要に合わせたカスタマイズも行われ、市場への適切な適合性が向上しました。
製造業 – 自動車部品メーカー
自動車部品メーカーは、環境に配慮した新しい製造プロセスを導入するための補助金を活用しました。新しいプロセスは省エネルギーであり、廃棄物の削減を図るものでした。
補助金を使用して新しい製造プロセスを導入することで、エネルギー消費が削減され、廃棄物の削減にも成功しました。これにより、環境への負荷が低減されつつ、コスト効率も向上しました。
飲食業 – レストランチェーン
あるレストランチェーンは、海外進出に際して現地の食材を使用するための調査と試験を行うための補助金を利用しました。これにより、現地の食文化に適したメニュー開発を行うことができました。
補助金を通じて行われた食材の調査と試験により、現地の消費者の好みに合わせたメニューを提供することができました。これにより、海外の顧客から高い評価を得て、進出市場での売上が増加しました。
メーカー – 電子機器メーカー
電子機器メーカーは、製品の省エネルギーやリサイクル性能を向上させるための研究開発プロジェクトを行うための補助金を活用しました。
補助金を使用して行われた研究開発により、製品のエネルギー効率が向上し、廃棄物の管理が改善されました。この結果、環境への貢献度が高まりつつ、競争力も強化されました。
アパレル – ファッションブランド
ファッションブランドは、持続可能な素材や生産プロセスの導入を目指し、環境に配慮した製品開発を行うための補助金を利用しました。
補助金によって推進された持続可能な素材とプロセスの導入により、ファッションブランドは環境に配慮した製品ラインを展開することができました。これにより、環境への影響を軽減しつつ、環境に敏感な顧客からの支持を集めました。
まとめ
ものづくり補助金は、けっして国内事業のものだけではありません。
補助金を活用して事業展開を行うことで得られる効果やメリットは非常に大きいため、今後補助金を活用した海外ビジネスは増加すると予想されます。
そして同時に、グローバル展開型のものづくり補助金だけでなく多様な補助金制度が海外進出のために活用されます。海外ビジネス展開をお考えの方は補助金について知っていくことでより簡単に海外でのビジネスを成功させることが可能になります。もしもまだ、補助金を活用した海外市場での事業展開を始めていないのであれば、この機会に初めてみてはいかがでしょうか。
グローハイでは、現地のスタッフがリアルタイムの情報を瞬時に提供でき、海外ビジネス経験豊富なスタッフがトータルサポートを行います。ぜひ一度ご相談ください。