アメリカ進出前に必須!海外リサーチの方法と実践事例

アメリカ進出前に必須!海外リサーチの方法と実践事例

こんにちは!グローハイの海外進出サポートチームです。

アメリカ市場への進出を検討するうえで、多くの企業が直面するのが「何から調べればいいのか分からない」「現地の実態がつかめない」といった情報収集に関する課題です。

そこで本記事では、グローハイが実際に支援してきた日本企業のアメリカ市場リサーチ事例を通じて、現地調査の進め方や得られる成果を具体的にご紹介します。


■グローハイでは海外オンライン展示会「VirtualExpo(ヴァーチャル・エキスポ)」の出展をサポートしています。

VirtualExpoは機械、建築、造船、医療、農機、航空の6分野における製造業のBtoB専門オンライン展示会です。

欧州や北米、南米、さらにはアジア、中東アフリカ等にもリーチ可能なオンラインによるビジネスマッチング・プラットフォームです。欧州バイヤーが半数以上を占めるVirtualExpoに出展することで、欧州を始めとする世界各国・地域への販路開拓が可能となります。

出展するには英語対応が必要で、グローハイでは日本企業様のVirtualExpoの営業窓口を担っております。

https://glohai.com/virtualexpo/embed#?secret=2sKCxOWYGe#?secret=TWEuwM8BPi

目次

第1章:なぜ今、アメリカ市場への進出に「海外リサーチ」が欠かせないのか

  • アメリカ市場の魅力とリスク
  • 海外リサーチの役割と効果
  • 現地ニーズ把握と競合調査の重要性

第2章:アメリカ市場における海外リサーチの具体的手法

  • デスクリサーチ(公開データ・業界レポート)
  • アンケート・インタビュー調査(現地消費者・BtoB企業向け)
  • フィールドリサーチ(現地視察・展示会)
  • オンラインツール・外部パートナーの活用法

第3章:アメリカ進出を成功に導いたリサーチ事例3選

  • 事例1:お茶ブランドのアメリカ市場調査とターゲティング戦略
  • 事例2:エンジニア向けソフトウェアの市場調査
  • 事例3:試験機メーカーの競合ベンチマークと投入製品選定

第4章:海外リサーチを成功させるためのポイントと注意点

  • 現地文化や商習慣への理解
  • 調査の目的設定と対象の明確化
  • 信頼できる現地パートナーの選定
  • 調査結果の活用と改善サイクル

おわりに

第1章:なぜ今、アメリカ市場への進出に「海外リサーチ」が欠かせないのか

アメリカ市場の魅力とリスク

アメリカは、世界最大の消費市場であり、GDP・購買力ともに依然として高い水準を保っています。特にIT、医療、食品、環境、D2Cブランドなどの分野では、イノベーションが早く、市場の変化に柔軟に対応できる企業が成長を遂げています。

一方で、日本企業が進出する際のリスクも少なくありません。例えば:

  • 競争が非常に激しい(特に価格とブランディングの両面)
  • 州ごとに法律・規制・税制度が異なる(連邦制のため)
  • 消費者の嗜好や価値観が日本と大きく異なる

こうした点を正しく理解せずに進出すると、商品が思ったように受け入れられなかったり、マーケティング投資が無駄になるケースもあります。

海外リサーチの役割と効果

このようなリスクを抑え、成功確率を高めるために重要なのが海外リサーチです。特に以下の点を抑えましょう。

  • 現地市場の需要やトレンドの把握
  • 競合他社の戦略やポジショニングの分析
  • ターゲット顧客の購買行動やニーズの理解

リサーチを通じて得られるデータは、商品開発やプロモーション設計、販売チャネルの選定、価格戦略の最適化などに直結します。また、失敗リスクの高い海外進出において、小さな仮説検証(MVP)を繰り返すアプローチをとることで、戦略の精度が格段に上がります。

現地ニーズ把握と競合調査の重要性

たとえば、同じ「健康志向商品」でも、アメリカではヴィーガンやグルテンフリー、オーガニックといった文化的背景が商品選定に強く影響します。日本で売れている商品が、アメリカでは「健康的でない」と認識されることもあるため、現地消費者のインサイト把握は不可欠です。

また、競合企業がどのように売っているかを調べることも同様に重要です。アメリカでは、同業他社の販路や価格、広告戦略が公開情報(ウェブ、展示会、業界レポート)から得られることが多く、それらを参考にすることで差別化戦略やポジショニング設計が容易になります。

第2章:アメリカ市場における海外リサーチの具体的手法

アメリカ市場を正確に把握するためには、複数のリサーチ手法を組み合わせることが有効です。以下では代表的な4つの調査方法について、それぞれの特徴と活用シーンを紹介します。

1. デスクリサーチ(公開データ・業界レポート)

デスクリサーチ(Desk Research)とは、すでに公開されている二次情報を収集・分析する手法です。主な情報源は以下のようなものがあります:

  • 政府統計(U.S. Census Bureau、BEA:経済分析局など)
  • 業界団体レポート(Chamber of Commerce、NACS、PMMI など)
  • 市場調査会社のレポート(Statista、IBISWorld、Nielsenなど)
  • 海外メディア・ニュース記事・ホワイトペーパー

これらの情報は、市場規模、成長率、主要プレイヤー、トレンド動向などの把握に役立ちます。信頼性が高くコストも比較的低いため、調査の初期段階では必ず活用すべき手法です。

2. アンケート・インタビュー調査(現地消費者・BtoB企業向け)

アメリカ市場特有の「顧客の声(Voice of Customer)」を得るには、一次調査であるアンケートやインタビューが効果的です。

  • アンケート調査
     オンライン調査ツール(例:SurveyMonkey、Google Forms、Qualtricsなど)を活用し、現地消費者やBtoBバイヤーの購買意欲・利用経験・不満点を数量化します。
  • インタビュー調査
     重点顧客や業界関係者に直接ヒアリングを行い、定性的なニーズ・課題・期待を深掘りします。日米のビジネス文化の違いや商習慣も聞き取ることで、商品開発や営業活動にフィードバックできます。

調査対象者のリクルートには、SNS広告、業界パネル、外部調査会社の活用などがあります。

3. フィールドリサーチ(現地視察・展示会)

現地に足を運ぶフィールドリサーチは、市場の空気感・競合の実態・店舗の運営方法を直感的に理解するのに役立ちます。

  • 小売店舗の視察
     売り場のレイアウトや商品陳列、価格設定、顧客層の特徴などを直接観察することで、自社商品のローカライズ戦略に活かせます。
  • 業界展示会の参加
     たとえば「CES(テック)」「Natural Products Expo(食品・健康)」などの大規模展示会では、最新トレンドの把握・競合調査・現地バイヤーとの交流が可能です。

現地視察はコストはかかりますが、実践的で信頼性の高い調査手法として非常に有効です。

4. オンラインツール・外部パートナーの活用法

海外リサーチを効率よく進めるためには、デジタルツールや外部専門家の活用も視野に入れるべきです。

  • SNS分析ツール(例:Brandwatch、Sprout Social、Tagger)
     現地の口コミ・トレンド分析を通じて、ターゲットの関心や評価を可視化できます。Sprout Socialは、各SNS上の投稿やエンゲージメントの傾向を俯瞰的に分析できるツールで、アメリカ市場における話題性や反応の比較が容易です。Taggerは、800万人以上のインフルエンサーが登録しており、そのインフルエンサーの属性・フォロワー傾向・過去投稿実績などをもとに、戦略的に最適なパートナーを見つけるための高精度なマッチングが可能です。

Sprout Socialについて詳しくはこちらをご覧ください。

SNS管理の効率化を実現 Sprout Social×グローハイ:https://glohai.com/sproutsocial

Taggerについて詳しくはこちらをご覧ください。

海外インフルエンサーマーケティング「Tagger × グローハイ」:

 これらを活用することで、現地の口コミ・トレンド分析を通じて、ターゲットの関心や評価を可視化できます。

  • 競合分析ツール(例:SimilarWeb、SEMrush)
     競合企業のウェブ流入経路、広告戦略、キーワード使用状況などを把握できます。
  • 外部パートナー(調査会社・コンサル会社)
     現地での調査経験がある専門家に委託することで、文化的背景や実務的な落とし穴も含めた深いインサイトが得られます。特にBtoB市場では、現地ディストリビューターや営業代行会社との連携も重要です。
  • オンライン展示会                              海外展開前に現地市場の反応を確認したい企業には、BtoB特化型オンライン展示会「VirtualExpo」の活用が有効です。分野別に専門化された展示会カテゴリが設けられており、自社製品を英語など多言語で掲載しながら、世界中の調達担当者・バイヤーとマッチングできます。物理的な出展コストを抑えつつ、海外市場の初期テストやリード獲得が可能な手段として、製造業を中心に活用が広がっています。

オンライン 展示会「VirtualExpo」について詳しくはこちらをご覧ください。

日本企業の海外進出オンライン 展示会「VirtualExpo」:https://glohai.com/virtualexpo

アメリカ市場への理解を深めるには、「どのような情報が必要か」によってリサーチ手法を使い分けることが重要です。
デスクリサーチで市場の全体像を掴み、アンケートやインタビューで顧客の声を深掘りし、現地視察で肌感覚を得て、さらにオンラインツールや外部専門家を活用することで、立体的で実践的な調査が可能になります。

海外進出は情報戦。リサーチの質が、その後の事業戦略の精度を大きく左右します。

第3章:グローハイが支援したアメリカ進出リサーチ事例

本章では、弊社が支援した具体的なリサーチの取り組み事例を3つ紹介します。

他の事例についてはこちらのリンクからご覧ください。

海外進出の事例一覧:https://glohai.com/case_study

事例1:お茶ブランドのアメリカ市場調査とターゲティング戦略

日本茶の輸出拡大を目指すメーカーが実施したのは、アメリカ全土における”地域別の嗜好性と価格感度”に関するリサーチです。

まず、1次調査として現地に在住するスタッフが特定の対象者にアンケートを実施し、州別に「どんな種類のお茶が飲まれているか」「どの価格帯なら手に取るか」などのミクロなニーズを収集しました。

次に、2次調査として既存の市場データ(人種構成、所得水準、嗜好傾向など)をリサーチ会社や公的データから分析。これにより、たとえば「アジア系人口が多い西海岸では抹茶への関心が高い」や「高所得者層が集まるニューヨークではオーガニック系商品に需要がある」といった洞察が得られました。

さらに、SNS上のトレンドも分析。TaggerやSprout Socialなどのツールを活用し、”#matcha”や”#greentea”などのお茶関連ハッシュタグがどの地域でどれほど使われているかを可視化。競合他社がどのような投稿を行い、どんな投稿がユーザーに受けているかまで分析したことで、訴求ポイントとマーケティングトーンの最適化につながりました。

事例2:エンジニア向けソフトウェアの市場調査

エンジニア向けソフトウェアを展開する製造業企業は、アメリカ市場への参入に向けて、エンジニアのニーズ把握と競合他社の調査を実施しました。どのような機能やサポートが求められているか、既存の競合製品と比較してどこに優位性があるかを明確にすることで、製品展開や営業トークの方向性を定めました。

事例3:試験機メーカーの競合ベンチマークと投入製品選定

試験機を製造・販売する企業は、アメリカ市場における展開を見据え、まず「競合ベンチマーク」を徹底的に行いました。すでに北米で販売実績のある企業を調査し、どのような機種が出ているのか、スペック、価格帯、利用シーンなどを比較分析。

自社が持つ製品群の中で、どの機種がアメリカ市場に最適かを判断するため、性能・価格・サイズ感など複数の軸でマッピングを実施。また、展示会や現地の業界メディアを通じて、市場で注目されている技術やキーワードのトレンドも把握しました。

そのうえで、現地営業の声や見込み客の反応も参考にしながら、初期投入製品のラインナップを選定。スペック競争に巻き込まれるのではなく、自社の強みが活きるニッチ領域にフォーカスしたことで、限られた販促資源でも成果を出せる体制が整いました。

これらの事例が示す通り、アメリカ進出において成功している企業の多くは、感覚や憶測ではなく、「リサーチに基づく意思決定」を実践しています。特に、競合他社の分析は多くの企業が最も重視するポイントであり、製品戦略や差別化の起点となります。グローハイでは、こうした現地ニーズの可視化から施策立案までを一貫してサポートしています。

第4章:海外リサーチを成功させるためのポイントと注意点

アメリカ市場での海外リサーチを成功させるためには、単なるデータ収集にとどまらず、調査の目的や活用方針を明確にしたうえで、現地事情を踏まえた慎重な計画と実行が求められます。以下に、実務上とくに重要な4つのポイントを紹介します。

1. 現地文化や商習慣への理解

同じ商品やサービスでも、アメリカでは価値の感じ方や購入意思決定のプロセスが日本と大きく異なります。文化的背景や言語表現、価格に対する感覚を理解せずに調査・戦略を立てても、的外れな施策になるリスクがあります。

2. 調査の目的設定と対象の明確化

「誰に、何を、なぜ聞きたいのか」を明確にすることで、調査設計の精度が格段に上がります。特にBtoBでは、意思決定者・現場担当・エンドユーザーの立場を分けて設計することで、より実務に直結したインサイトが得られます。

3. 信頼できる現地パートナーの選定

現地の文化やネットワークに精通したパートナーの存在は、調査の正確性と実行力を左右します。言語の壁だけでなく、法規制や情報の入手ルートなど、外からは見えにくい部分を補完できる専門性が求められます。

4. 調査結果の活用と改善サイクル

調査結果は単なる報告書ではなく、施策の判断材料であり、継続的な改善の起点でもあります。一度きりの調査ではなく、施策実行後の再検証や仮説の更新を通じて、成果を積み重ねていく視点が重要です。

おわりに

アメリカ市場は大きなチャンスを秘めた魅力的な市場である一方で、競争も激しく、文化や商習慣の違いによる誤解や失敗も起こりやすい環境です。そのなかで成功を収めている日本企業には共通して、「事前にしっかりとリサーチを行い、仮説に基づいて戦略を構築している」という特徴があります。

現地の消費者やビジネスパーソンの声を聞き、競合や市場動向を客観的に把握し、自社の立ち位置と優位性を冷静に見極める。こうした調査の積み重ねが、無駄のない意思決定と成果につながります。

グローハイでは、今回紹介したアメリカでのリサーチのほか、マーケティング支援、営業活動のサポート、BtoBオンライン展示会「VirtualExpo」への出展支援までを一気通貫でご提供しております。

アメリカ市場での事業拡大をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

グローハイのサービス詳細については、こちらのリンクをご覧ください:https://glohai.com/ お問い合わせは、こちらからどうぞ: https://glohai.com/contact


■グローハイでは海外オンライン展示会「VirtualExpo(ヴァーチャル・エキスポ)」の出展をサポートしています。

VirtualExpoは機械、建築、造船、医療、農機、航空の6分野における製造業のBtoB専門オンライン展示会です。

欧州や北米、南米、さらにはアジア、中東アフリカ等にもリーチ可能なオンラインによるビジネスマッチング・プラットフォームです。欧州バイヤーが半数以上を占めるVirtualExpoに出展することで、欧州を始めとする世界各国・地域への販路開拓が可能となります。

出展するには英語対応が必要で、グローハイでは日本企業様のVirtualExpoの営業窓口を担っております。

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グローハイ 海外進出サポートチーム

日本企業の海外進出(アメリカ・中国など)を支えるプロフェッショナル。 主に6つのサービス(営業支援・代理店開拓、ECサイト構築・webマーケティング、インフルエンサーマーケティング、市場調査・コンサルティング、法人設立ワンストップサービス、海外オンライン展示会出展サポート)を提供している。 200社を超える日本企業の海外進出サポート実績。 現地スタッフと連携した独自のネットワークを活用し、日本企業の売上向上・新規顧客獲得・販路拡大を実現中。
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