こんな悩みはありませんか?
- 海外SEO対策をしたいけれど、やり方が分からない・・・
- 国内SEO対策とは何が違うの?
- 海外SEO対策をする際に、どんなことに気をつけたらいいのか?
など、
インターネットが普及した現代では、インターネットを活用して、世界中のあらゆる顧客に自社の商品やサービスを発信することが可能です。海外進出を目指す上で、海外顧客からの注目を集めることができれば、売上や認知度の向上に繋がります。
しかしながら、海外SEO対策を実施するには、海外ならではのフォーマットや商習慣に合わせたwebサイトの構築が必要です。
本記事では、海外SEO対策の概要と具体的なステップ、実施する上での注意点について分かりやすく解説し、海外進出を目指すあなたの一歩を後押しします。
目次
- 海外SEO対策とは
- 海外SEOと日本SEOの共通点と違い
- 海外SEO対策でアクセスアップにつながる5つのコツ
- 海外SEOは日本よりもコストがかかる
- 海外SEO対策の具体的なステップ
1.海外SEO対策とは
・そもそもSEO対策とは
SEO対策とは、Search Engine Optimization「検索エンジン最適化」のことです。Googleなどの検索エンジンで、特定のキーワードが検索された際に、自社のwebサイトが上位に表示されるように対策をします。自社のwebサイトが上位に表示されることで、自社の商品やサービスに関連する情報に関心のあるユーザーに対して、自社の認知度を高めることができます。
・検索エンジン向けにサイトを最適化
海外SEO対策においては、国ごとに最適化された対策を実施する必要があります。SEOのやり方は国によって異なります。
検索エンジンは、そのキーワードを検索したユーザーにとって有益かつ高品質なコンテンツを提供しているwebサイトを評価し、上位に表示するアルゴリズムを導入しています。そのため、国ごとの検索エンジン向けに最適化されたwebサイトを構築することが重要です。
・その地域で使用率が高い検索エンジンで対策を実施
「検索エンジンの最適化」の重要性について前述したとおり、海外SEOでは、地域ごとに使用率の高い検索エンジンごとの対策を実施することが必要です。StatCounterが行った調査(2023年12月時点)によると、世界の検索エンジンの使用率は、以下のようになっています。
- 日本:Google(76.41%), Yahoo!(12.18%), bing(9.81%)
- アメリカ:Google(87.60%) , bing(7.73%), Yahoo!(2.37%)
- ロシア:Yandex(69.79%), Google(28.07%), bing(1.41%)
- 中国:Baidu(66.52%), bing(13.32%), Haosou(6.43%)
このように、国ごとに主に使用される検索エンジンは異なるため、海外SEOではその地域で使用率が高い検索エンジンで対策を実施することが重要です。
2.海外SEOと日本SEOの共通点と違い
・目的は日本SEOも海外SEOも同じ
海外向けであっても、日本国内向けのSEOと同様に、ユーザーにとって満足度の高い検索体験を提供することが目的です。そのため、単に日本語のコンテンツを現地で使用されている言語に訳せばいいというわけではなく、ターゲット国に適したフォーマットやコンテンツを作成し、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要です。
・使用率が高い検索エンジンで対策を実施
前述の通り、使用される検索エンジンは国ごとに異なります。
さらに、SEOは国によってやり方が異なる場合や、SEOを行う会社による対応も国ごとに異なります。 各国の検索エンジンに合わせて、文化や商習慣を反映させたコンテンツを作成し海外SEO対策を実施するようにしましょう。
・言語の違い
国ごとに好まれる言い回しや文章表現は様々です。そのため、Google翻訳による機械的な直訳は避ける必要があります。現地で好まれているフォーマットや文化について調査するだけでなく、海外ユーザーにとって読みやすいコンテンツとなるように、現地に精通したスタッフに翻訳を依頼することも効果的です。
・検索キーワードの違い
日本語話者と外国語話者では、関心のある商品やサービスが同じであっても、実際に検索時に使用するキーワードは全く異なる場合があります。そのため、海外ユーザーがどのようなキーワードを使って検索しているのか、また、競合他社がどのようなキーワードを活用して海外顧客にアプローチしているのかを徹底的に調査するようにしましょう。
・トレンドの違い
日本と海外では、コンテンツのトレンドが異なります。作成したコンテンツが日本では反応が良くても、海外でも同様に受け入れられるとは限りません。そのため、国ごとの傾向に合わせてコンテンツ内容を工夫する必要があります。
日本のwebサイトは比較的コンテンツ量が豊富であるという特徴がある一方で、アメリカのwebサイトでは写真が多く、カタログ的に利用されているケースが多いです。国ごとにwebサイト自体の用途に違いがあるという点を考慮し、トレンドに見合ったコンテンツを作成するようにしましょう。
・競合の違い
海外SEO対策の実施は、より広範囲のマーケットにアプローチができると同時に、その分競合が多くなります。原則として検索順位は、他の競合サイトと自社サイトの相対評価によって決まります。そのため、例えば、自社のwebサイトが国内のGoogleで検索結果1位として表示されたとしても、海外の競合サイトを一から調査し、海外Googleで検索結果上位に表示させるためにはどのようなコンテンツが必要なのか検討するようにしましょう。デジタルマーケティング業界は、日本よりも海外の方が進んでいるため、多くの場合、海外ユーザーの満足度を高めるためには、日本語ページよりもより質の高いコンテンツを作成することが求められます。
3.海外SEO対策でアクセスアップにつながる5つのコツ
・言語ごとに独自のURLを用意する
海外SEO対策では、言語ごとに独自のURLを設定するようにしましょう。同じURLに異なる言語が含まれていると、海外ユーザーがコンテンツを見分けづらくなり、サイトからの離脱につながってしまう可能性があります。ドメインを変更して異なるサイトを作成したり、Webサイト自体を多言語で分けることが重要です。
言語ごとのURLには、下記の3つの方法が一般的です。
- ドメインを国ごとに変える
- サブドメインを国ごとに変える
- サブディレクトリで分ける
海外の検索エンジンで自社webサイトを認識してもらい、訪れた海外ユーザーが自社の商品やサービスに関心を持ってもらうためにも、言語ごとに独自のURLを用意するようにしましょう。
・現地のニーズやトレンドに合わせたコンテンツを発信
海外SEO対策で海外ユーザーの関心を集めるために、現地のトレンドに合わせたコンテンツを作るようにしましょう。前述の通り、日本国内でアクセスの多いコンテンツが、海外で同様に注目されるとは限らない場合が多いです。日本と海外とでは、文化が異なるだけでなく、webサイトのデザインや好まれるコンテンツは異なります。
また、インターネットを活用している多くのユーザーは、最新の情報やトレンドに高い関心を持っており、満足度の高い良質なコンテンツを求めています。そのため、現地のニュース、イベント、社会的出来事などをしっかりと把握し、ユーザーにとって有益なコンテンツを発信するようにしましょう。
・現地スタッフにキーワード選定を依頼
キーワード選定は、海外SEO対策を実施する上で、その成果を高めるためにも非常に重要です。自力での選定が難しい場合は、現地スタッフにキーワードの選定を依頼することも効果的です。現地スタッフは、現地に精通しており、ニュースやトレンド、社会的関心事など、Google広告のキーワードプランナーによる情報収集では賄い切れないキーワードを集めることが出来ます。
各国で好まれる言い回しや独自の文章表現など、海外ユーザーからのアクセス数を増やすためにも、的確なキーワードを選定することが重要です。
・文章作成はネイティブの人に
キーワードの選定と合わせて、現地のネイティブスタッフに文章作成を依頼するのも効果的です。Google翻訳などで日本語を直訳しただけの文章では不自然な言語となり、現地ユーザーには意味が通らない文章となってしまいます。
現地ユーザーに意味が伝わらないと、優良なコンテンツだとは認識されず、検索エンジンからの評価を得ることが出来ません。 文章作成を行う際は、できるだけ現地のネイティブスタッフに依頼し、現地ユーザーにとって読みやすい文章となるようにしましょう。
・競合の穴(弱み)を探る
競合の多い海外SEO対策において、競合の弱みを探るには、「3C分析」というフレームワークを活用する方法が効果的です。
「3C分析」とは、Customer(顧客)・Competitior(競合)・Company(自社)を分析する手法です。
海外SEO分析の際には、下記の点を意識することがポイントです。
- 検索者(顧客)のニーズは何か?
- ニーズの内、すでに検索結果の上位サイト(競合)が満たしているものは何か?
- 競合が満たしきれていないニーズは何か?
「3C分析」によって、顧客が求めている情報の中で、競合が満たしきれていない独自性のある情報を明確化し、自社のアプローチに繋げましょう。
4.海外SEOは日本よりもコストがかかる
・ローカライズや翻訳で制作費は多くなる
海外SEO対策を実施する際には、ターゲット国の文化や文章表現を反映させるため、コンテンツ制作費は日本のSEOよりも多くなります。より質の高いコンテンツや翻訳が求められ、追加費用がかかることがあるため、制作費の増加に備えて計画に予算を準備することが重要です。
・日本よりも海外市場は競争が激しい
Statista Japanの調査によると、2023年1月の時点で、webコンテンツで使用されている言語は1位が英語(58.8%)、2位がロシア語(5.3%)、3位がスペイン語(4.3%)となっており、日本語は6位(3.0%)です。つまり、インターネット上には、英語のwebコンテンツが日本語のwebコンテンツの約20倍存在しています。これは、自社の日本語webコンテンツで検索結果1位を獲得できたとしても、英語のwebコンテンツでは競合するコンテンツが20倍増えるため、20位になってしまう可能性があるということと同様です。海外マーケットでは競争が激しいということを認識し、より質の高いコンテンツを作成するようにしましょう。
・海外SEOに強い専門家との連携が必須
海外SEOでは、海外SEOを専門としているコンサルタントと連携することが必要不可欠です。言語や文化の違い、国ごとに異なる検索エンジンの特徴、競合などの海外SEO対策を実施する上で調査が必要な情報に対しては、専門的な知識と経験が重要です。そのため、現地のトレンドや検索エンジンの特性に精通した専門家に、キーワードの選定やマーケティング戦略の立案を依頼しましょう。
・結果が出るまで改善を繰り返す
海外SEOは、必ずしも即効性のある成果を上げられるわけではありません。前述の通り、海外マーケットでは競争が激しく、競合相手と差別化を図り自社の認知度を高めるためには時間と労力が必要です。しかし、現地の重要性を適切に把握し、より良質なコンテンツを制作することができれば、自社の海外進出成功に必ず繋がります。そのため、短期的な目標だけでなく、ローカライズや翻訳などの要素を考慮し、成果が出るまで長期的な視点で海外SEO対策を実施し、改善を繰り返し行いましょう。
5.海外SEO対策の具体的なステップ
ステップ1. キーワード候補の洗い出し
海外SEO対策のファーストステップとして、まずは、海外企業のwebサイトを徹底的に調べ、彼らがサイト上で使用しているキーワードをリストアップします。
Googleの無料ツール「Google Adwords」のキーワードプランナーでは、どの国や地域でどのキーワードがどれほど検索されているのかを調査することができます。ターゲットとする国や地域でどのようなキーワードがよく検索されているかの情報を得ることができ、自社商品に関連するキーワードの中で有効なものをリストアップし、検索結果上位に表示させるのために適切なキーワードを洗い出すことができます。
自社の外国語webサイトにすでに問い合わせがある場合は、問い合わせの文章に使用されているキーワードを候補として検討することも効果的です。海外顧客が問い合わせで使用しているキーワードは、特に、海外マーケティングで多く使用されている可能性が高いので、検索エンジンでの検索結果をよく調べ、キーワード候補として採用するかを検討しましょう。
ステップ2. 対策キーワードの選定
キーワードの洗い出しができたら、その中から海外SEO対策で使用するキーワードを選定します。キーワードの選定というのは、どの特定のキーワードで検索されたときに、検索結果の上位に表示させるようにするかを決めることです。
海外SEOのキーワード選定では、言語に対する認識のズレに注意する必要があります。そのため、海外の競合サイトが実際に使用しているキーワードを調べることが重要です。海外Google上の競合サイトを調査する際には、検索で使用するGoogleの言語と位置情報を専用ツールを用いて調査対象国ごとに変えることで、より的確な情報を収集することができます。
選定基準として、下記の条件を満たしているかどうかを見極めましょう。
- 自社の製品・サービスと十分に関連性があるか
- 検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツであるか
- 「月平均検索ボリューム」は十分大きいか
- SEO対策で十分に上位表示できる可能性があるか
海外SEO対策を行う目的を明確にし、キーワード選定の判断軸をしっかりと持つことが重要です。
ステップ3. 記事の見出し・構成を決める
次のステップは、作成するコンテンツの見出しと構成の決定です。
選定したキーワードをもとに、「キーワードを検索するユーザーはどのような情報を求めているのか」を明確化します。検索ユーザーは、どのような製品の、どのような情報を知りたいと思っているのかを正確に把握することが重要です。検索ユーザーの需要を満たすキーワードが決定したら、そのキーワードを記事の見出しにし、構成を決めましょう。
ステップ4. 記事を作成する
記事の見出しと構成が決まったら、次のステップは実際の記事の作成です。作成を自社で行う場合は、海外ユーザーが誤解を招くような表現が含まれていないか、現地の趣向jに合ったコンテンツになっているか必ず確認しましょう。また、現地のネイティブスタッフにチェックをしてもらうのも良いでしょう。自社で記事を作成するのが難しい場合は、ライティング代行サービスを利用することも手段の一つと言えます。
ステップ5. 効果測定
記事が完成したら、記事をwebサイトに公開します。公開後には、効果測定を行います。効果測定では、ターゲット国や地域ごとにおける、海外SEO対策として選定したそれぞれのキーワードの検索順位を専用ツールを用いて調査します。
ステップ6. 加筆・修正
公開後の記事が、検索順位が上がってこない時は、加筆・修正を行いましょう。目安として、3ヶ月経っても検索順位が上がらない場合は、加筆・修正をする必要があると考えましょう。
検索順位が上がらない藝院としては、海外検索ユーザーのニーズを的確に把握できていない可能性があります。選定したキーワードを含む見出しだけでなく、コンテンツ内容を見直し、加筆・修正を行いましょう。
まとめ:グローハイが海外進出をサポート
今回は、海外SEO対策におけるコツや実施する際の具体的なステップについてご紹介しました。
海外SEO対策においては、国ごとに主となる検索エンジンが異なるということを念頭に置くことが重要です。その上で、現地の言語や文化に合わせたローカライズや翻訳が必要となります。
グローハイでは、海外SEO対策において重要な現地調査や専門家との連携斡旋など、企業様の要望に幅広く対応し海外進出をサポートします。
ご興味いただけましたら、一度お問い合わせください。