こんな悩みありませんか？
- 海外進出したいけど、具体的にどんなメリット・デメリットがあるのかわからない
- 実際のところ、今海外進出に踏み切っていいのかわからない
- 海外進出をしてどんなことを達成できるの？ など
「海外進出を成功させる秘訣は何だろう？」と思うことがあるかもしれません。実際に成功した企業のストーリーから、成功のヒントを探ってみませんか？この記事では、成功の鍵となるポイントや注意すべき事項について、実際の事例を通じて紹介しています。
目次
- 日本企業が海外進出を目指す理由・メリット
- 日本企業による海外進出の成功事例
- 日本企業が海外進出で成功する秘訣
- 海外進出するためにやっておくべきこと
1.日本企業が海外進出を目指す理由・メリット
販路拡大
海外進出は、企業の販路拡大につながる大きなステップです。
まず、国内市場が飽和状態に達している場合、海外市場での展開は企業の成長を促進するための重要な手段となります。
新たな市場への進出により、商品やサービスを提供し、競合他社よりも先行して事業を立ち上げることができます。これにより、企業は成長の機会を拡大し、新規の顧客を獲得することができます。
海外市場では、消費者のニーズやトレンドが異なるため、市場適応力を高めることが重要ですが、それにより成功した企業はグローバルブランドとしての認知度を高めることができます。
さらに、海外進出により競争の激しい国内市場に依存せず、リスクを分散することができます。国際市場での成功は企業の成長に不可欠であり、新たな市場でのプレゼンスを構築することで、企業価値を向上させると同時に、ブランディングや市場リーダーシップの確立にも寄与します。
生産拠点の移転
日本企業が海外進出を進める大きな理由の1つが、生産拠点の移転です。
特に、一部の国では労働力や原材料のコストが低く、環境や規制も比較的緩和されている場合があります。これにより、企業は生産拠点を移転することで、製造コストを削減し、ビジネスの運営や規制順守の負担を軽減することができます。
さらに、顧客に近い地域で生産を行うことで、物流や納期の改善、カスタマイズへの対応がしやすくなります。これにより、効率的な生産体制を確立し、地域の要件に適応した商品やサービスを提供することが可能となります。
生産拠点の移転は、企業の競争力を高め、市場での成長を促進する重要な手段となります。
企業価値・ブランディング
海外進出は、企業価値を高めブランディングに大きなメリットをもたらします。
具体的なメリットは以下の通りです。まず、海外進出により企業のブランドが国際的に認知され、グローバルブランドの構築が可能となります。良好な評判や信頼性は、新しい市場での成功につながる要因となります。
また、地域の文化や要件に合った商品やサービスを提供することで、顧客のニーズにより適した形でビジネス展開できる可能性があります。これにより、企業は地域の要件に適応し、市場での競争力を高めることができます。
さらに、海外市場に早期に参入し、競合他社よりも優位な位置を築くことで、マーケットリーダーシップを確立するチャンスが増えます。
これらのメリットにより、海外進出を通じて企業はグローバルな競争力を高め、成長とブランド価値の向上を実現することができるでしょう。
2. 日本企業による海外進出の成功事例
ここではグローハイが実際に支援したクライアント様の事例をご紹介します。社名は伏せていますが、いずれのクライアント様も国内でシェアを持ち、海外でも成長している企業です。
Y社（食品業界）
Y社の海外進出支援の成功事例では、「日本食を国内だけでなく国外にも広めたい」というクライアント様の目的に合わせて、海外進出支援をさせて頂きました。
課題は、海外でのブランド認知拡大と、お問い合わせ数を増加させることでした。これらを解決する為に、クライアント様のブランドと親和性の高い現地のインフルエンサーを探し、インフルエンサーと共に、現地のトレンドを加味し、クライアント様の商品を利用した投稿を作成していきました。その結果、インフルエンサーの投稿からクライアント様のECサイトへのアクセス数を増加させることに成功しました。このプロジェクトでは、インフルエンサーのリスト化やコミュニケーション支援、キャンペーン運用のサポートを提供しました。
さらに、英語に対応したECサイト構築やWeb広告の運用・管理支援も行いました。
結果として、海外からのお問い合わせが25倍に増加し、海外市場への売上拡大に大きく寄与することが出来ました。
K社（電子部品業界）
国内製造業界で高いシェア率を誇る企業からの依頼で、アメリカ市場で新製品の販売を行うためのサポートを行いました。
まず、現地市場でターゲットとなるペルソナに合致する方々を集め、フォーカスグループを実施しました。参加者には実際に製品を使用してもらい、現地の文化を加味した様々なフィードバックを得ることが出来ました。
フォーカスグループの実施後には、収集したフィードバックの内容をレポートにまとめ、クライアント様と共有させて頂きました。
このリアルなフィードバックを活用することで、アメリカ市場のニーズに適した商品開発を行い、ターゲット層により響くプロモーション戦略を立案することが可能となりました。
その結果、アメリカでの新商品のローンチに成功し、、クライアント様の売上目標を達成することに繋がりました。このように、現地市場のリサーチとリアルな声を活用した的確な戦略が成功への鍵となりました。
N社（加工機器業界）
アメリカで食品加工のビジネス拡大を目指すクライアントの代理店開拓を支援しました。
まず市場調査と競合他社分析を実施し、その後にこれらの情報を元に、現地の代理店候補企業をリスト化し、代理店候補企業との打ち合わせから契約締結に至るまでサポートさせて頂きました。
結果として、クライアント様のニーズを満たす、非常に相性の良い代理店との契約が完了しました。
この成功により、クライアント様はアメリカ市場での事業展開に成功し、新たなビジネスチャンスを得ることができました。
代理店との連携により、クライアント様の製品やサービスがアメリカ市場で拡大し、成果を上げました。
I社（計測/試験業界）
アメリカ市場で最新のテクノロジートレンドに注目するクライアント様に対し、私たちは現地市場のトレンド調査と新規パートナー開拓をサポートしました。
パートナー企業候補をリスト化し、現地企業とのコミュニケーションをサポートしました。さらに、米国でのビジネス拡大のためのコンサルタントとして長期的にサポートさせて頂きました。
結果として、現地企業とパートナーシップが実現し、迅速に現地での売上目標を達成することが出来、クライアント様の満足する結果を得ることが出来ました。
S社（アパレル業界）
成功事例として、アメリカ第一号店のオープンに向けた2年間のトータルコンサルティングサポートを提供した企業があります。
当初の課題は、現地の同業他社と比較し、強みのある分野で差別化をする点、進出するのに適切な州エリアの選定、そして駐在員の労働ビザの取得でした。
この課題を乗り越えるために、現地のアパレル店を視察したり、現地でインタビューセッションを行いました。また各州のマクロ情報の調査を行い、私たちのコネクションのある商業不動産と共に、物件調査を行いました。その結果メイン通りに面した理想的な物件を借りることに成功しました。労働ビザについても、オープン前に無事取得することができました。
アメリカ第一号店が成功したことで、２店舗目の候補地発掘も支援させていただきました。
3. 日本企業が海外進出で成功する秘訣
ローカライズ戦略の導入
ローカライズ戦略の導入は、日本企業が海外進出で成功するための重要な秘訣です。この戦略により、国や地域の文化、言語、習慣、法律、規制に合わせて商品やサービスをカスタマイズすることが可能となります。
また、現地のパートナーと提携し、地域の専門知識と経験を活用することで、新たな市場へのアクセスや地域の規制への適応がスムーズに行われます。
さらに、地域に合った戦略を立案し、ブランド認知度の向上やリスクの分散にも貢献します。ローカライズ戦略の導入により、企業は地域の要件に適した商品やサービスを提供し、成功を収めることができます。
ローカライズ戦略について、もう少し詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
入念な事前調査
日本企業が海外進出で成功するためには、入念な事前調査が欠かせません。
海外市場の特性や競合状況を把握することで、適切な戦略を立案し、リスクを最小限に抑えることが可能です。
市場の規模や成長率、競合他社の分析、顧客のニーズ調査、地域の文化や習慣の理解、法律や規制の調査などを含む入念な調査に基づいた戦略が、海外進出を成功させる秘訣です。
事前の情報収集により、市場エントリーの選択や適切なマーケティング戦略を確立し、地域に合わせたカスタマイズされた商品やサービスの提供が可能となります。
入念な事前調査により、未知の市場における成功の確率を高め、グローバルな成長を実現することができます。詳しく海外市場調査の種類や方法について知りたい方は、ぜひこちらのブログも合わせてお読みください。
現地パートナーの存在
海外進出において、現地でパートナーを持つことが日本企業の成功の鍵となります。
現地のパートナーは地域の専門知識や経験を持ち、ビジネス環境や文化を理解しています。彼らとの提携により、地域のニーズや要件に合わせた戦略が立案でき、市場へのアクセスやリスクの分散が可能となります。
また、地域のネットワークを活用し、ブランド認知度の向上やマーケティングの効果的な展開が可能となります。
パートナーとの協力により、海外進出における言語やカルチャーのサポートも得られます。適切なパートナーを選び、共に地域に根ざしたビジネス展開を行うことが、海外進出の成功に不可欠です。
現地スタッフとのコミュニケーション
日本企業が海外進出で成功する秘訣は、現地スタッフとのコミュニケーションです。
現地スタッフとの密なコミュニケーションにより、地域のニーズや要件に合わせた戦略が立案できます。彼らの意見や提案を取り入れ、地域の課題に迅速に対応することで信頼関係を築き、ビジネスの適応力を高めます。
文化や言語を理解し尊重することで、地域での信頼を築き、グローバルな競争力向上に寄与します。現地スタッフとの協力により、地域のニーズに合ったカスタマイズされたサービスを提供し、長期的な成功を維持します。
他社との差別化
日本企業が海外進出で成功する秘訣は、他社との差別化です。
・独自の価値提供や革新的な技術
・高品質な商品やサービス
・強力なブランドイメージ
・顧客エクスペリエンスの向上
・サステナビリティへの取り組み
上記の取り組みを通じて、他社との差を明確にし、顧客に対して特異な魅力を提供することが重要です。
カスタマイズされた戦略や適切なタイミングを考慮し、グローバル人材の活用やリスク管理と適応力を持つことも成功に必要な要素です。
他社との差別化により、独自の市場ポジションを築き、競争力を高めることで、海外進出での成功が実現します。
4. 海外進出するためにやっておくべきこと
目的の明確化
海外進出の成功には、目的の明確化が不可欠です。
具体的な目標設定とターゲット市場の選定、ビジョンやブランディングの策定が重要です。リスク評価とステークホルダーの共感を得て、進出計画を立案します。
目的の明確化により、企業は方向性を示し、戦略的なリソース配分を行い、海外市場での成功を実現できます。
計画策定のための情報収集
海外進出の計画策定には、現地のビジネス環境や文化、法律・規制、市場動向・競合状況、消費者の嗜好とニーズについて情報収集が欠かせません。
信頼性の高い情報源を通じて客観的なデータを得ることで、市場の課題と機会を把握し、成功に向けた戦略的な海外進出計画を立てることができます。
現地の専門家やコンサルタントと連携し、文化や言語の壁を乗り越えて情報収集を行うことが重要です。グローハイでは、現地のスタッフが貴社に必要な情報をご提供いたします。
これにより、リスク管理や市場展開の戦略を練り、海外進出の成功を目指します。
市場調査
市場調査は海外進出において欠かせないプロセスであり、成功への重要な要素です。
- 目的とターゲットの明確化：進出目的とターゲット市場を具体的に定義する。
- 現地のビジネス環境と文化：現地のビジネス慣習や文化を理解し、適切なアプローチを検討。
- 法律・規制の把握：現地の法律やリスクを把握し、遵守すべき事項を把握する。
- 市場動向と競合状況：ターゲット市場の規模や競合他社の戦略を分析し、差別化を検討。
- 顧客のニーズと嗜好：消費者のニーズを把握し、適切な製品・サービスを提供する。
- マーケティングアプローチ：効果的なマーケティング戦略を立案。これにより、計画的な市場調査を実施し、海外進出の成功に近づくことが可能です。
自社だけで調査を行う際には、文化や言語の違い、地域特性の理解、調査の信頼性と正確性、時間とコストの課題があります。外部の専門家や現地パートナーのサポートを活用することで、より正確な情報収集が可能になり、効果的な市場調査を行い、海外進出戦略の成功を実現することができます。
現地視察
現地視察は海外進出を検討する日本企業にとって重要です。市場の実態確認や現地ビジネス環境理解、現地パートナーやサプライヤーとの接触、ロケーション選定、リスク評価がポイントです。
しかし、コストと時間、言語と文化の壁、リソースと情報の不足、安全面がネックとなることがあります。計画的なプランニングとリソースの適切な配分が重要であり、言語や文化の違いを理解し、現地の安全性を確保することも不可欠です。
これらの要点を踏まえ、現地視察を十分に活用し、成功への重要なステップとして取り組むことが求められます。
海外展示会への出展
海外進出を検討する日本企業にとって、海外展示会への出展は効果的な戦略です。
出展の目的を明確にし、ターゲット市場を絞り込むことが重要で、事前準備とブースデザイン、現地スタッフの選定とトレーニング、競合分析とマーケティング戦略が成功の要点です。
一方、費用とリソースの確保、言語や文化の違いによるハードル、出展効果の評価、予期せぬトラブルがネックとなる可能性があります。そのため、現地ビジネスに精通した専門家をサポートにつけることも一つの成功させるポイントになります。
これらのポイントを考慮し、海外展示会を効果的に活用することで、海外進出の成功を実現することができます。
まとめ
今回は、日本企業が海外進出を目指す理由として、販路拡大や新市場への展開が挙げられます。海外市場では消費者ニーズやトレンドが異なるため、市場適応力を高めることが重要です。また、海外進出により競争の激しい国内市場に依存せず、リスク分散が可能となります。
さらに、海外進出は生産拠点の移転にも利点があります。低コストの国で生産を行い、製造コストを削減したり、顧客に近い地域での生産により効率的な体制を築いたりできます。
成功事例では、現地市場調査やパートナーシップの形成などが重要な要素でした。海外進出により、グローバルブランド構築や市場リーダーシップの確立、競争力向上に貢献し、企業価値の向上につながりました。グローハイでは、現地のスタッフがリアルタイムの情報を瞬時に提供でき、海外ビジネス経験豊富なスタッフがトータルサポートを行います。ぜひ一度ご相談ください。
