こんにちは!グローハイの海外進出サポートチームです。
近年、製造業の海外進出が加速する中で、「ブランディング」の重要性がこれまで以上に高まっています。いくら技術力や品質に優れていても、それが現地のバイヤーやパートナーに伝わらなければ、選ばれることはありません。特に海外のBtoB市場では、信頼できるブランドとして認識されるかどうかが、商談の成否に大きく関わってきます。
本記事では、製造業の海外においてのブランディングという視点から、なぜ今ブランディングが重要なのか、どのように進めればよいのか、そして実際に成果を上げた企業の事例までをわかりやすく解説していきます。
目次
第1章:なぜ今、製造業にとって「海外ブランディング」が重要なのか
・製造業が抱える“無名ゆえの課題”
・「価格競争」から「価値競争」へ
・BtoBビジネスにおけるブランドの役割とは
第2章:製造業が海外ブランディングを成功させるための3つのポイント
・ターゲット市場の明確化と文化理解
・競合との差別化とコアバリューの発信
・デジタルツールの活用(Web・SNS・オンライン展示会など)
第3章:成功事例に学ぶ、製造業の海外ブランディング実践法
・実際に海外で認知度を高めた製造業の取り組み
・グローハイ × VirtualExpoを活用した成功事例
・成功企業に共通する「継続的改善」の考え方
おわりに
・製造業にとっての「海外ブランディング」は投資であり、資産
・市場に信頼され、選ばれる企業になるために
・まずは自社の強みと目指す市場を再確認しよう
第1章:なぜ今、製造業にとって「海外ブランディング」が重要なのか
日本の製造業は長年にわたり、精密なモノづくりや高品質な製品によって世界から高い評価を得てきました。しかし、近年はアジア諸国をはじめとする新興国メーカーの技術力向上や価格競争の激化により、従来の「良いモノを作れば売れる」時代は終わりを迎えつつあります。特に海外市場では、製品の品質だけでなく、「この企業の製品である」という信頼感や共感を生む“ブランド力”が購買行動に大きな影響を与えています。
さらに、海外のBtoBバイヤーは製品選定の初期段階でオンライン上の情報を重視する傾向にあり、製品スペックや価格だけでなく、企業のビジョンや社会的信頼、業界での実績など、非機能的価値(=ブランド)が評価軸になっています。製品を通じて何を提供しているのか、企業としてどのような価値を持っているのかを明確に発信できる企業こそが、グローバル市場で選ばれる存在となっています。
このような背景から、今こそ製造業にとって「海外ブランディング」の戦略的な構築が不可欠だといえるのです。
製造業が抱える“無名ゆえの課題”
海外市場では、いくら製品性能や技術力が優れていても、認知度が低い企業は選ばれにくいという課題があります。特にBtoB分野では、顧客が営業担当者と接点を持つ前に製品や企業について調査を終えているケースが多く、ブランドの認知度や信頼性が意思決定に大きな影響を与えます。
「価格競争」から「価値競争」へ
従来、日本の製造業は品質とコストの優位性で評価されてきました。しかし、グローバル市場では単なる価格競争から脱却し、ブランドが提供する価値や信頼性を武器とした「価値競争」へのシフトが求められています。とくに欧米市場では、環境対応や安全性、持続可能性といった要素も企業価値の一部として重視されます。
BtoBビジネスにおけるブランドの役割とは
BtoB取引においても、ブランドは単なるロゴや名称ではなく、「信頼」の象徴として機能します。過去の実績や専門性、業界内での評価などがブランドの信頼性を支え、結果として商談機会の創出や受注率の向上に寄与しています。たとえ価格が競合より高くても、信頼できるブランドと見なされることで選ばれるケースは少なくありません。
第2章:製造業が海外ブランディングを成功させるための3つのポイント
ターゲット市場の明確化と文化理解
海外でブランディングを行う際、最初に重要なのが「どの市場で、誰に訴求するのか」を明確にすることです。国や地域によって文化や価値観、購買行動は大きく異なり、日本国内と同じアプローチでは伝わらないことも多くあります。
たとえば、欧州ではサステナビリティが重視される傾向が強く、製品が環境規制を満たしているかが選定基準に含まれるケースもあります。アジアでは品質とコストのバランスに加え、現地サポート体制の有無が重視されることがあります。ターゲット市場のビジネス慣習や商習慣、ニーズを正確に把握することが、ブランド構築の土台となります。
競合との差別化とコアバリューの発信
海外市場では、競合となる他国企業も多く存在するため、自社ならではの強みを明確にし、それを継続的に発信することが求められます。たとえば、技術的優位性、品質保証体制、納品実績、あるいはカスタマイズ対応力などが、差別化ポイントになり得ます。
これらの要素を単に羅列するのではなく、「なぜその価値が顧客にとって重要なのか」を文脈の中で伝えることが、ブランドストーリーを形成する上で重要です。また、製品単位ではなく、企業としての「存在価値」を明確に伝えることで、長期的な信頼関係の構築につながります。
デジタルツールの活用(Web・SNS・オンライン展示会など)
近年では、WebサイトやSNS、オンライン展示会などのデジタルツールを活用したブランディングが主流となっています。特に製造業のBtoB企業では、英語をはじめとする多言語対応サイトの整備や、LinkedInなどのSNSを活用した専門的な情報発信が効果的です。
また、グローハイが日本企業の出展支援を行っている「VirtualExpo」のような、製造業向けBtoB専門のオンライン展示会も注目されています。
VirtualExpoはフランス発の世界最大級のBtoBマーケットプレイスで、機械・建設・造船・医療・農機・航空といった6つの分野に特化しています。月間約1,170万人がサイトを訪問し、約990万人のバイヤーが利用しているという実績を誇り、特に欧州を中心とする海外市場へのリーチ力に強みがあります。
日本企業は、VirtualExpo上に多言語対応の製品ブースを開設することで、物理的な展示会に比べ圧倒的に低コストかつ継続的に海外バイヤーと接点を持つことが可能になります。また、同プラットフォームではニュースレターや動画コンテンツ、SEO最適化など、ブランディングとリード獲得を同時に実現できるマーケティング支援機能が整っています。こうしたオンライン展示会を活用することで、限られたリソースでも効果的に海外での認知拡大と販路開拓を図ることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「日本企業の海外進出 オンライン展示会「VirtualExpo」」:https://glohai.com/virtualexpo
第3章:成功事例に学ぶ、製造業の海外ブランディング実践法
実際に海外で認知度を高めた製造業の取り組み
日本の製造業の中には、従来の営業手法や物理的な展示会中心の販促活動から、Webやデジタルを活用したブランド戦略へと移行する企業が増えつつあります。特にBtoB分野においては、技術力や専門性をデジタルコンテンツに落とし込み、自社サイトやLinkedInなどのビジネス向けSNSを通じて情報発信を行う動きが見られます。
たとえば、自社の高精度技術を英語のホワイトペーパーや技術解説記事として発信し、製品の機能だけでなく「なぜ選ばれるのか」という背景や導入メリットを伝えることで、海外の調達担当者や技術者からの認知や信頼を高める効果が期待できます。
このように、「製品を売る前に価値を伝える」取り組みは、認知度の低さが課題となりやすい日本の中堅製造業にとって、海外展開を成功させるための有効な手段となっています。
グローハイ × VirtualExpoを活用した成功事例
1976年創業のウインチ専業メーカーは、日本国内で70%以上のシェアを誇る一方、海外では認知度が十分とはいえない状況にありました。グローハイは同社の課題に対し、世界最大級のBtoB専門オンライン展示会「VirtualExpo」への出展を支援しました。
取り組みでは、多言語対応の製品ブース設置に加え、プラットフォームのニュースレター配信を活用して認知度を強化。英語・中国語・スペイン語など9ヶ国語に対応した製品紹介コンテンツの掲載により、これまでリーチできていなかった地域からのアクセスと問い合わせが急増しました。
特にニュースレター配信後1週間のクリック数は673%増加を記録し、問い合わせ数や海外パートナー候補からの反応も大きく向上しました。このように、オンライン展示会とコンテンツ発信を組み合わせることで、低コストかつ継続的に海外市場へのアプローチが可能となります。
成功企業に共通する「継続的改善」の考え方
いずれの成功企業にも共通して見られるのが、「一度出して終わり」ではなく、PDCAサイクルを回して改善し続けている点です。たとえば、掲載コンテンツのクリック率や問い合わせの多い製品を分析し、表示順や打ち出し方を柔軟に見直すなど、ユーザーデータをもとにした細かな改善を積み重ねています。
また、マーケットの反応に応じて製品説明の切り口を変えたり、動画コンテンツを追加したりといった工夫も、競合との差別化につながっています。海外ブランディングにおいては、一度で成果を求めるのではなく、地道な最適化を続ける姿勢が求められます。
おわりに
製造業にとっての「海外ブランディング」は、一時的な販促ではなく、中長期的に信頼と価値を築いていくための投資であり、将来的に企業にとっての資産となる重要な取り組みです。製品の品質や技術力だけでは差別化が難しくなっている今、ブランドの持つストーリーや信頼性が、BtoB取引においても意思決定の大きな要素になっています。
また、ブランドが確立されていることで、新規市場への参入や現地パートナーとの信頼関係構築がスムーズになるなど、ビジネスの拡張性も高まります。これは海外進出において大きなアドバンテージです。
まずは自社の強みを正確に把握し、それがどの市場・どのターゲットに最も響くかを見極めることが、海外ブランディング成功の第一歩です。グローバル市場で“選ばれる企業”になるために、継続的かつ戦略的なブランド構築に今こそ取り組む必要があります。
グローハイでは、海外進出をサポートするさまざまなサービスを提供しています。コンテンツ作成、SNSマーケティング、Web広告といった具体的な施策から、市場調査、戦略設計、海外向けECサイトの運用に至るまで、海外へのビジネス展開における多くの課題を解決するお手伝いをしています。海外市場での成功に向けて、ぜひお気軽にご相談ください。
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